― 衆議院選挙で真っ向対立する「2つの正義」
衆議院選挙のたびに必ず出てくる、
この対立構図。
- 「給付つき税額控除で支援すべき」
- 「消費税を下げるべき」
どちらも一見、国民のための政策に見えます。
しかし中身は、まったく別物です。
まず結論を一言で
- 給付つき税額控除
👉 狙って助ける政策(ピンポイント) - 消費税減税
👉 広く薄く助ける政策(全体)
この違いが、すべてを分けます。
給付つき税額控除とは?
おさらいすると…
- 税額控除しきれない分を現金で給付
- 主に低所得層・子育て世帯向け
- 税を払っていない人にも届く
👉 「減税+給付」を合体させた制度
消費税減税とは?
- 消費税率を下げる
- 買い物をした全員が対象
- 所得制限なし
👉 「使った人が全員得をする」制度
【比較①】誰が一番得をする?
給付つき税額控除
- 非正規
- 低所得世帯
- 税負担がほぼない層
👉 効果は大きいが、対象は限定的
消費税減税
- 現役世代
- 子育て世帯
- 年金生活者
- 中間層
👉 金持ちも得をするが、生活者全体に効く
【比較②】即効性はどっち?
給付つき税額控除
- 制度設計が複雑
- 所得把握が必要
- 実施まで時間がかかる
消費税減税
- 税率を変えるだけ
- 買い物した瞬間に実感
👉 即効性は消費税減税が圧勝
【比較③】「働かない方が得」問題
給付つき税額控除の弱点
- 所得が増えると給付が減る
- 税・社会保険料は増える
結果…
頑張って働いたのに、手取りが増えない
この逆転現象ゾーンが必ず生まれます。
消費税減税は?
- 働く量に関係なし
- 消費した分だけ恩恵
👉 勤労意欲を削がない
ここは大きな違いです。
【比較④】事務コストと現場の混乱
給付つき税額控除
- 所得管理
- 不正防止
- 事務手続き
👉 行政コストが高い
👉 インボイス制度同様、現場が混乱しやすい
消費税減税
- 税率変更のみ
- 事業者の負担は一時的
👉 シンプルで分かりやすい
【比較⑤】財源はどちらも重い
これは正直、どちらも逃げられません。
給付つき税額控除
- 恒久給付になりやすい
- 対象拡大の圧力が強い
👉 将来増税の火種
消費税減税
- 税収が一気に減る
- 社会保障財源に直撃
👉 国債 or 別の増税が必要
なぜ選挙で真っ二つに割れるのか?
理由はシンプルです。
- 給付つき税額控除
👉 「弱者支援」を強く打ち出せる
👉 左派・再分配重視と相性が良い - 消費税減税
👉 「生活が苦しいのは税のせい」
👉 中間層・現役世代に刺さる
どの層の票を取りたいかで、主張が分かれます。
現実的な落としどころは?
専門家の間では、
- 一時的な消費税減税
- 限定的な給付(恒久化しない)
このハイブリッド型が現実的と言われることも多いです。
ただし、
選挙では「複雑な話」は嫌われがち。
まとめ:どちらが正しいかではない
- 給付つき税額控除
👉 狙い撃ちは強いが、副作用も大きい - 消費税減税
👉 分かりやすいが、財政負担は重い
大事なのは、
「今、誰を助けて」「将来、誰が払うのか」
この視点を持って、
選挙の言葉を見ることです。


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