相場が荒れています。
半導体株が下がる。
FANG+が急落する。
NASDAQ100が真っ赤になる。
ニュースやSNSには不安な言葉が並び、
投資家の心を揺さぶります。
しかし、こういう時こそ思い出してほしいことがあります。
投資の世界で一番大切なのは、当てることではなく生き残ることです。
今回は、相場の嵐を何度も乗り越えてきた長期投資家たちが実践している、
「投信民の生存戦略」
についてお話しします。
良いニュースなのに株価が下がる不思議
相場初心者にとって理解しにくいことがあります。
それは、
良いニュースなのに株価が下がる
という現象です。
景気が良い。
雇用が強い。
企業業績も好調。
普通に考えれば株価は上がりそうです。
ところが市場は違います。
景気が良すぎると、
インフレが再燃するかもしれない。
すると中央銀行は利下げを延期するかもしれない。
あるいは再び金融引き締めに動くかもしれない。
こうした思惑から、
ハイテク株が売られることがあります。
つまり市場は、
現実ではなく未来を織り込んで動くのです。
毎回現れる「イナゴ投資家」
相場が盛り上がると、
必ず現れる人たちがいます。
それが、
イナゴ投資家
です。
上がっているから買う
SNSで話題だから買う
YouTubeで絶賛されているから買う
儲かっている人を見て焦って買う
こうして高値で飛び付きます。
ところが、
急落が始まると景色が変わります。
資産が減る。
含み益が消える。
評価損が膨らむ。
そして恐怖に負けて売ってしまう。
結果として、
高値で買い、
安値で売る。
投資で最もやってはいけない行動を繰り返してしまうのです。
長期投資家は何をしているのか
では、
本当に資産を増やしている人はどうしているのでしょうか。
意外かもしれません。
ほとんど何もしていません。
毎月積立
自動引き落とし
たまに残高確認
それだけです。
SNSで騒がれている銘柄も追いかけません。
毎日のニュースも追いかけません。
市場予測もしません。
ただ仕組みを作り、
継続しているだけです。
目指すべきは「意識低い系投資家」
投資の世界では、
知識が多い人が勝つとは限りません。
むしろ、
余計な知識が行動を狂わせることがあります。
そこで目指したいのが、
意識低い系投資家
です。
雇用統計?
ふーん。
FRB?
そうなんだ。
暴落?
まあ、そのうち戻るでしょ。
今月の積立?
自動で買われているはず。
一見すると無関心です。
しかし実は、
これこそ長期投資家に必要なメンタルなのです。
暴落は本当に悪なのか
ここで考えてみてください。
毎月積立をしている人にとって、
株価が下がることは本当に悪いことでしょうか。
例えば、
昨日まで100円だった商品が、
今日80円になったとします。
同じ1万円で買える数量は増えます。
投資信託も同じです。
積立投資家にとって暴落とは、
優良資産を安く仕入れられる期間でもあります。
つまり、
長期投資家にとって暴落は、
恐怖の対象であると同時に、
未来の利益の種をまく期間でもあるのです。
本当の敵は相場ではない
投資家の最大の敵は、
FRBでもありません。
インフレでもありません。
暴落でもありません。
最大の敵は、
自分自身の感情です。
怖いから売る
不安だからやめる
上がっているから飛びつく
下がったから投げる
この感情の暴走こそが、
資産形成を壊してしまいます。
歴史が教えてくれること
振り返れば、
米国市場は数え切れないほどの危機を経験してきました。
ITバブル崩壊。
リーマンショック。
コロナショック。
銀行危機。
戦争。
インフレ。
利上げ。
そのたびに、
「今回は違う」
と言われてきました。
しかし結果的には、
世界経済は成長を続けてきました。
企業は利益を生み続けてきました。
株式市場も長期的には上昇してきました。
黄金の鉄則は「何もしない」
暴落時にやるべきことは、
実は非常にシンプルです。
売らない
焦らない
積立を止めない
余計なことをしない
これだけです。
多くの人は何か行動しようとします。
しかし長期投資においては、
何もしないことが最も難しく、
そして最も価値のある行動なのです。
結論:投資の勝者は最後まで市場に残った人
投資の世界では、
誰が一番賢いかではありません。
誰が一番未来を予測できたかでもありません。
最後まで市場に残った人が勝つのです。
相場はこれからも暴落します。
ニュースは不安を煽ります。
SNSは騒ぎます。
しかし、
世界中の企業は今日も働いています。
新しい技術を開発しています。
利益を生み出しています。
その成長を信じるのであれば、
投資家に必要なのは平常心です。
嵐の日ほど静かに過ごす。
暴落の日ほど淡々と積み立てる。
そして10年後、
20年後を見据える。
それが投信民の生存戦略であり、
長期投資における最強の武器なのです。
今、我々がやるべきことは、「何もしないこと」です。
これまでに決めた自分のルールに従って、毎月の定額積立を淡々と、ただ機械的に続けるだけ。むしろ、暴落しているということは、これまで高値で手が届きにくかった最強のインデックス(S&P500やFANG+、SOX)を「安値で大量に仕込めるバーゲンセール」が始まったということ。買い増しを止める理由などどこにもありません。
- 余計なことはしない。(売らない、スイッチングしない、一喜一憂しない)
- 恐れない。(歴史的に、米国株はあらゆる暴落を乗り越えて右荒がりに成長してきた)
- 平常心でいる。(株価の上下は、ただの数字のバグ。実体経済の成長を信じる)
投資の世界における最大の敗北は、損をすることではなく「途中で怖くなって退場すること」です。
嵐が吹き荒れる夜こそ、画面を閉じ、あの熱い朝倉慶氏のYouTubeでもエンタメとして笑いながら眺め、「まあ、そのうち戻るでしょ」と枕を高くして眠る。この平常心を持ち続けた者だけが、10年後、20年後に莫大な富という果実を手にする権利を得られます。
イナゴが去った後の荒野で、僕たちは淡々と、泥臭く、生き残り続けましょう。
筆者のひとこと
私自身、
相場が荒れるたびに思い出す言葉があります。
「相場でお金を失う人の多くは、暴落で失うのではない。暴落から逃げる時に失う。」
暴落は痛いです。
評価額を見るのも嫌になります。
でも本当に危険なのは、
そこで市場から退場してしまうこと。
だから私は今日も、
ニュースを見て、
「また騒いでるな」
と思いながら、
いつも通り積立設定が動いていることを確認して終わりです。
長期投資家の仕事は、
予想することではなく、
続けることなのです。

コメント