ここ最近の株式市場を見ていると、S&P500やNASDAQ100、そしてこれまで市場をパワフルに引っ張ってきた半導体株(SOX指数)までもが軒並み下落傾向となっており、なんだか少し不穏な空気が漂っていますよね。
「せっかく積立投資を始めたのに…」 「ここからもっと大きく下がってしまうのかな?」
と、画面の前でソワソワしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、足元で株価が下がっている理由を整理しつつ、こんな荒れ模様の相場で長期投資家がどのように構えておけば良いのかについて、分かりやすくお伝えします!
なぜ9月は相場が荒れやすい?「9月アノマリー」の正体
投資の世界には、歴史的な経験則として「9月は株価が不調に陥りやすい」という有名なアノマリー(理由の明確でない市場のクセ)があります。
月初の滑り出しが重いと、「やっぱり今年もダメなのかな…」と不安になってしまうかもしれません。しかし、「初日の結果=その月全体のパフォーマンス」ではないということは、ぜひ覚えておいてほしいポイントです!
過去の相場データを振り返ってみても、月初の急落から後半にかけて見事に巻き返し、最終的には月間成績がしっかりプラスで着地したケースは何度もあります。目先数日間のアップダウンに心を揺さぶられ、焦って売ってしまうような感情的なトレードは一番もったいない行動です。
足元の「下落要因」を整理してみよう
では、なぜ今株価にブレーキがかかっているのでしょうか?理由は大きく分けて3つあります。
① 中東情勢など地政学リスクの再激化
ニュースでも報じられている通り、米軍によるイラン関連標的への攻撃や、ホルムズ海峡周辺でのタンカー襲撃など、中東をめぐる緊張が再び高まっています。地政学的なリスクは市場が最も嫌う「不透明感」を生むため、一時的な売りの材料になりやすいのです。
② 原油高からの「インフレ・金利上昇」の連鎖
中東情勢が悪化すると原油価格が跳ね上がります。これが「再びインフレが熱を帯びるのでは…?」という警戒感に繋がり、米国の長期金利を押し上げる要因になっています。金利が上がると、将来の成長を見込んだハイテク株や成長株は買われにくくなり、株価全体の重石となってしまいます。
③ 日本国内も「金利がある世界」へ突入
日本国内でも、長期金利(新発10年物国債利回り)が約30年ぶりに3%台に乗ったことが大きな話題となりました。金利が上がるということは、リスクのある株式以外の選択肢(国債など)の魅力が増すことを意味するため、日米双方で株価の上値を抑える力として働いています。
短期的な「ブレ」をどう捉えるか?
「最高値を更新できていない」「ちょっと株価が落ちている」と聞くと恐怖を感じるかもしれませんが、冷静に数値をみてみましょう。
- 最高値を更新できない期間は「ごく普通のこと」2〜3週間ほど最高値を更新できないと「ここが相場の天井かも…」と焦りがちです。しかし、数年〜数十年という単位で資産形成をする長期投資家から見れば、数週間の足踏みなんて「ほんの一瞬の出来事」です。階段を上る途中の踊り場のようなものですね。
- ドローダウン(下落幅)はまだまだ軽微現在の最高値からの下落幅(ドローダウン)はわずか1.6%程度に過ぎません。歴史的に見れば、相場には10%前後の「調整(一時的な底打ち)」なんて日常茶飯事のように起こります。たった1.6%下がっただけで悲観的になる必要は全くありません!
長期投資家が今、取るべきスタンス
相場がギクシャクしてくると、SNSやネットニュースには「暴落の始まりか!?」「今すぐ売るべき」といった過激な言葉や不安を煽る予想が溢れかえります。
ですが、そうした「短期的な雑音(ノイズ)」に流されて投資方針をコロコロ変えることこそが、資産形成における最大の失敗原因です。
むしろ株価が安くなっている時期は、「低コストなインデックスファンドをいつもより安く仕込めるバーゲンセール期間」とも捉えられます。
- 周囲の騒がしい声に振り回されない
- 自分のリスク許容度(無理のない金額)を守る
- 普段通りの積み立てペースを「淡々と」維持する
荒れ模様の相場だからこそ、初志貫徹でじっくり腰を据えた投資を継続していきましょう!

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