【徹底解説】追証(おいしょう)と強制決済とは?

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レバレッジ取引・信用取引・FXの“本当の怖さ”と正しい向き合い方

はじめに:レバレッジ取引の魅力と裏に潜むリスク

株の信用取引やFX、先物取引などのレバレッジ取引は、少ない資金で大きな利益を狙える手法です。

しかしその裏側には「強制ロスカット」や「追証」という、時に“資金をゼロ以下にしてしまう”危険が潜んでいます。

レバレッジは「刃物」──正しく使えば便利だが、使い方を間違えると大ケガをする。

この記事では、「追証」と「強制決済(ロスカット)」の仕組みと怖さ、そして冷静に対応するための知識と心構えを徹底的に解説します。


1. 信用取引・FX・先物に共通する「レバレッジ取引」とは?

レバレッジとは?

  • 自分の資金以上の金額を動かす仕組み
  • 例)10万円の資金で30万円分の株を買える(レバレッジ3倍)

メリット:

  • 少ない資金で大きな利益が狙える

デメリット:

  • 少しの下落でも損失が資金を上回る可能性がある
  • 証拠金(元手)を割ると「追証」や「強制決済」が発動

2. 追証(おいしょう)とは?

正式には「追加証拠金」

  • 建玉(ポジション)に対する評価損が大きくなり
    必要な証拠金を下回った際に発生する「追加入金の義務」

例)

  • 証拠金:50万円でレバレッジ3倍 → 150万円の株を購入
  • 株価下落で評価額が130万円に → 含み損が20万円
  • 必要な証拠金率を下回ると、証券会社から「追証通知」

👉 通知後、数営業日以内に不足分を入金しないと
強制決済(ロスカット)されて損失確定


3. 強制決済(ロスカット)とは?

  • 評価損が一定基準を超えると、自動的に証券会社がポジションを清算
  • 主にFXや先物取引で即時に行われることが多い

特徴:

  • 口座がマイナスにならないように資金を守る保険的措置
  • しかし急激な相場変動では「ロスカットが間に合わず」、
    証拠金以上の損失を出す可能性もある(=借金)

4. 追証とロスカットの違いを整理!

項目追証強制決済(ロスカット)
原因証拠金不足急激な損失・証拠金維持率の低下
対応追加資金の入金が必要ポジションが自動的に決済される
結果入金しないと強制決済に進むその時点の損失が確定する
怖さ入金できなければ「損失+借金」思った価格で決済できず大損も

5. よくある誤解と危険な心理

❌「ロスカットされれば損失は限定的」は誤解!

  • 相場の急変時にはロスカットが間に合わず、マイナスになることがある
  • FXのフラッシュクラッシュ、地政学リスクなどが典型例

❌「ナンピンすれば戻る」は危険!

  • レバレッジ取引では資金管理が命
  • 含み損が増える中でナンピンすると破滅が加速

6. 対応方法とリスク管理の鉄則

✅ 証拠金維持率を常にチェック

  • 目安:200%以上を維持するのが理想

✅ ロスカット前に“自分で損切り”を

  • 自動ロスカットより早く、冷静に自分で損切りする方がダメージが少ない

✅ レバレッジは“かけすぎない”

  • 初心者は2倍以内が無難
  • FXなら「1万通貨」より「1000通貨」単位で慣れるべき

7. まとめ:レバレッジの本質と、恐怖に勝つために

ポイント内容
追証とは証拠金不足で追加資金が必要になること
強制決済とは損失が拡大した際、ポジションが自動的に決済される
リスク管理証拠金維持率を常に意識・過剰なレバレッジは避ける
心構え自動ロスカットに頼らず、自ら損切り判断できるメンタルが必要

「レバレッジはリスクの拡大装置」
使いこなすには、知識・経験・冷静な心が必要です。


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