投資を始めると、
必ず出会う言葉があります。
それが
ETF(上場投資信託)
です。
最近では、
S&P500
NASDAQ100
オールカントリー
高配当ETF
などを購入する投資家が急増しています。
しかし、
意外と多くの人が
「投資信託と何が違うの?」
という疑問を持っています。
今回は、
ETFの歴史から仕組み、
投資信託との違い、
さらには分配金の考え方まで、
資産運用の基礎教養として整理してみたいと思います。
ETFとは何か?
ETFとは
Exchange Traded Fund
の略です。
日本語では
上場投資信託
と呼ばれています。
簡単に言えば、
投資信託でありながら、
株式と同じように証券取引所で売買できる商品です。
例えば、
S&P500に連動するETFを1本買えば、
アメリカの主要企業500社へ一度に投資できます。
アップル
マイクロソフト
エヌビディア
アマゾン
アルファベット
こうした世界的企業へ、
まとめて投資できるのです。
ETFは金融史に残る発明だった
ETFの歴史は意外と新しく、
1990年にカナダで誕生しました。
そして1993年、
世界最大級のETFである
SPDR S&P 500 ETF Trust
通称「SPY」が登場します。
これが金融業界を大きく変えました。
なぜなら、
それまでは指数に連動する投資をするためには、
高い手数料を払うしかなかったからです。
ETFの登場によって、
個人投資家でも低コストで世界中の資産へ投資できる時代が始まりました。
まさに金融民主化の象徴とも言える存在です。
個別株・投資信託・ETFの違い
投資初心者が最初に混乱するのがここです。
個別株
トヨタやソニーなど、
1社だけに投資します。
当たれば大きいですが、
外れた時のダメージも大きくなります。
投資信託
複数の銘柄をまとめたパック商品です。
毎日1回だけ価格が決まります。
積立投資との相性が非常に良いのが特徴です。
ETF
中身は投資信託。
取引方法は株式。
両者の良いところを組み合わせた商品です。
リアルタイムで売買できるため、
機動力があります。
なぜETFは人気なのか?
最大の理由は
コストの安さ
です。
近年の代表的なETFでは、
信託報酬が年0.03%〜0.1%台の商品も珍しくありません。
100万円投資した場合、
年間数百円〜数千円程度です。
長期投資では、
この差が非常に大きくなります。
投資信託との最大の違いは「分配金」
ETFを理解する上で、
最も重要なのが分配金です。
ETFの場合
企業から受け取った配当金は、
定期的に投資家へ支払われます。
つまり、
現金として受け取る仕組みです。
メリットは、
毎年お小遣いのような収入が入ることです。
リタイア後の生活費にも活用できます。
投資信託の場合
分配金を出さない設定が可能です。
受け取った利益を自動的に再投資します。
これによって、
複利効果が最大化されます。
資産形成期の投資家には非常に有利です。
なぜ新NISAで投資信託が人気なのか
新NISAで人気なのは、
圧倒的にインデックス投資信託です。
理由はシンプルです。
毎月自動積立できる
100円から買える
分配金を自動再投資できる
放置できる
特に
eMAXIS Slim S&P500
や
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
が人気なのは、
複利効果を最大限に活かせるからです。
ETFが向いている人
ETFが向いているのは、
ある程度資産が形成された人です。
例えば、
退職後の生活費を補いたい人。
定期的な配当収入が欲しい人。
市場を見ながら売買したい人。
こうした人にとってETFは非常に魅力的です。
特に米国市場には、
高配当ETFという人気ジャンルがあります。
代表例としては
Vanguard High Dividend Yield ETF
Schwab U.S. Dividend Equity ETF
などがあります。
ETFの弱点
万能に見えるETFにも弱点があります。
それは、
複利効果がやや弱くなることです。
分配金が出るたびに税金が引かれます。
さらに、
再投資する場合は自分で買い直さなければなりません。
長期資産形成という観点では、
自動再投資型の投資信託に軍配が上がるケースも多いのです。
結論:資産形成なら投資信託、資産活用ならETF
ETFと投資信託。
どちらが優れているかという議論は、
実は意味がありません。
目的が違うからです。
資産形成期
- 新NISA
- 毎月積立
- 20年〜30年運用
この場合は、
低コストのインデックス投資信託が有力です。
資産活用期
- リタイア後
- 配当収入が欲しい
- 現金収入を増やしたい
この場合は、
ETFの魅力が際立ちます。
筆者のひとこと
投資を始めたばかりの頃は、
どうしても
「ETFの方がプロっぽい」
「配当金が出る方がお得そう」
と考えがちです。
しかし、
資産形成期において最も重要なのは、
いかに長期間、
余計なことをせずに積み立てられるかです。
だから私は、
まずは投資信託で土台を作る。
その後、
資産が大きくなったらETFを活用する。
この流れが最も合理的だと思っています。
投資の世界に魔法はありません。
ですが、
ETFという優れた道具を正しく使えば、
お金に働いてもらう仕組みを作ることは十分可能なのです。


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