📈 世界株の中心は「アメリカ」?
インデックス投資を始めると、よく話題になるのが
「S&P500」と「オールカントリー(全世界株式)」のどちらを選ぶべきかというテーマです。
実はこの2つ、見た目ほど大きな違いはありません。
なぜなら、オールカントリー(全世界株)の約6割以上は米国株が占めているからです。
🏛 S&P500とオールカントリーの基本比較
| 項目 | S&P500(米国株) | オールカントリー(全世界株) |
|---|---|---|
| 投資対象 | 米国の代表的な500社 | 世界の先進国+新興国の約3000社 |
| 構成比 | 100%アメリカ | 米国:約60〜65%/その他先進国+新興国 |
| リバランス | 定期的に入れ替えあり | 各国の時価総額に応じて自動調整 |
| 為替 | USD | 各国通貨 |
| 信託報酬(目安) | 0.093%(eMAXIS Slim S&P500) | 0.05775%(eMAXIS Slim 全世界株式) |
| 分散性 | 米国一本 | 世界分散 |
| リターン(過去10年) | 高い傾向 | S&P500よりやや劣後 |
👉 S&P500は米国企業500社に集中投資するシンプルな構成、
👉 オールカントリーは世界全体を時価総額比で保有する「広く浅く」の分散投資です。
💰 信託報酬はどちらが高い?
意外に思われるかもしれませんが、
現在の国内主要インデックスファンドでは
オールカントリーの方が信託報酬はわずかに安い水準にあります。
- eMAXIS Slim S&P500:年 0.093%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー):年 0.05775%
この差は長期投資になるとじわじわ効いてきます。
もっとも、この程度の差はリターンに大きな差をもたらすほどではありません。
📊 リターンの違いは?
過去10年で見ると、米国市場は圧倒的な成長を遂げており
S&P500のリターンが全世界株を上回ってきました。
ただしこれは「過去の結果」であり、
将来も米国が同じように勝ち続ける保証はありません。
オールカントリーは
「もし米国が停滞しても、他の地域の成長を取り込める」という保険のような役割も持っています。
🧭 どう選ぶべきか?
- S&P500:米国経済の強さに賭ける。成長力重視。
- オールカントリー:世界全体に分散。1本でグローバル投資。
👉 米国集中か、世界分散かは「信念」と「リスク許容度」で選ぶポイントです。
どちらを選んでも「長期・積立・低コスト」を守ることが最も重要です。
📝 まとめ
| 比較項目 | S&P500 | オールカントリー |
|---|---|---|
| 投資先 | 米国のみ | 世界全体(米国中心) |
| 信託報酬 | 約0.093% | 約0.05775% |
| 過去リターン | 高い | やや低い |
| 分散効果 | 低い | 高い |
| リスク分散 | 米国依存 | 世界分散 |
✅ 結論:
米国一本で伸びを取るか、
全世界でリスクを分散するか。
どちらも優れた選択肢であり、重要なのは「長期・積立・継続」です。
💬 よくある質問(FAQ)
Q1:S&P500とオールカントリー、どっちが儲かりますか?
A1:過去10年はS&P500の方が高い成績でしたが、将来もそうなるとは限りません。米国集中か分散かの考え方で選ぶのが基本です。
Q2:オールカントリーは米国株が多いと聞きましたが、意味あるのですか?
A2:はい。たとえ米国株が多くても、新興国や他地域の成長も取り込めるため、リスク分散の効果があります。
Q3:初心者はどちらを選ぶべきですか?
A3:1本で完結させたい人にはオールカントリー、米国の成長力を信じるならS&P500が人気です。どちらも長期積立向きです。


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