年金受給を75歳まで繰り下げるという“生き方”の選択

年金

― 損得よりも、「今を生きる力」を取り戻す方法とは ―

「年金、いつからもらう?」
これは、定年後の人生設計において多くの人が直面する大きな選択です。

一般的には、「65歳から受け取れば標準的」「繰り上げると月額が減る」「繰り下げると増える」といった、損得勘定が中心に語られがちです。

しかし今回は、敢えて75歳から年金を受給するという“人生哲学”としての選択について考えてみたいと思います。


◆ 年金繰り下げの基本:75歳受給なら84%増し

制度上、年金は65歳を基準に、1か月繰り下げるごとに年金額が0.7%ずつ増え、75歳まで繰り下げると最大で84%も年金額が増えます

でも、今回はその数字の“得か損か”ではなく、以下のような**「心の在り方」や「生き方の自由」**にフォーカスします。


◆ 損益分岐点を気にしすぎないという選択

よく言われるのが「繰り下げた場合、何歳まで生きれば得か?」という損益分岐点の話

しかし、人生において本当に大切なのは、得をするか損をするかではなく、どう生きるか・どう過ごすかです。

75歳まで受け取らずに頑張るという生き方は、次のような価値を生み出します。


◆ 「自分の人生に責任を持つ」という覚悟

75歳まで年金を受け取らないというのは、自らの生活や健康、働き方をある程度自己責任で設計する覚悟の表れでもあります。

・「今、年金を頼らずにどう生きていけるか?」
・「自分の力で生活を維持するにはどうすればいいか?」

こうした問いを持つことで、健康管理、仕事、家計管理などに対して主体的な意識が芽生えます。


◆ 75歳からの“ごほうび年金”という考え方

75歳で年金をもらい始めると、金額はかなり増えています。

月に10万円が18万円に増えているかもしれないこの“ごほうび”は、70代後半以降の生活に安定と余裕をもたらします。

それまでは最低限の生活で頑張っていたけど、75歳からの生活は、「やりたいことに使える」「好きなことをする自由がある」未来が待っています。


◆ 「働かなくてもいい」と言える、その日のために

高齢になっても働けるうちは働く。
でも、「もう働きたくない」と思える日は誰にも訪れます。

75歳になって心と体が「もう、ゆっくりしたい」と語りかけてきたとき――

そこから十分な額の年金を受け取れるというのは、**人生における“安心の後ろ盾”**になります。


◆ まとめ:75歳受給は“損得”ではなく“生き方”の選択

ポイント内容
金額は増える最大84%増。生活に余裕が生まれる
心の持ち方が変わる年金に頼らず、自立の意識が強まる
働かない自由「もう働きたくない」と思った時に頼れる
ご褒美としての年金頑張った自分への“生活報酬”となる

✅ 最後にひと言

年金は、ただのお金ではありません。
「どう生きるか」を考えるきっかけであり、人生の選択肢そのものです。

75歳まで年金を繰り下げることは、ある意味で「自分を信じて今を生きる」力強いメッセージでもあります。

「損得」ではなく、「自分らしい人生」を生きるために――
年金の繰り下げ、考えてみる価値があるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました