「信託銀行って、普通の銀行と何が違うの?」
「メガバンクの中にも“○○信託銀行”ってあるけど、どう違うの?」
普段、私たちが使っている“銀行”――。
その一方で、よく耳にする「信託銀行」という存在。
どちらも「銀行」だけど、やっていることはちょっと違うんです。
今回は、意外と知られていない
「銀行」と「信託銀行」の違いと役割について、
生活者目線でわかりやすく解説します。
🏦 普通の「銀行」は“お金を預かって貸す”のが基本
まず、みんながよく使っているのが「普通銀行(一般銀行)」。
例えばこんな銀行:
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 地方銀行(横浜銀行・京都銀行など)
主な業務は3つ:
業務 | 内容 |
---|---|
預金 | お金を預かる(口座開設) |
貸出 | 企業や個人に貸す(住宅ローン・事業融資など) |
為替 | 振り込み、送金、外貨両替など |
つまり、「お金の出し入れ」「借りる・貸す」「送る・受け取る」
お金の流れを動かす窓口が、普通の銀行です。
🔐 信託銀行は「お金を“預かって運用したり管理したり”する」のが得意
一方、「信託銀行」はちょっと違います。
例えばこんな銀行:
- 三井住友信託銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- みずほ信託銀行
特徴的なのは「信託業務」ができること。
🔍 信託とは…
「誰かの財産を、信頼に基づいて預かり、運用や管理をすること」
簡単に言えば、**「お金の管理人」や「財産の執事」**のような存在です。
🧳 銀行と信託銀行、やっていることの違いを比較!
分類 | 普通銀行 | 信託銀行 |
---|---|---|
主な機能 | 預金・貸出・為替 | 信託・資産管理・遺言執行 |
預け方 | 口座に預金 | 信託口座で資産を管理 |
対象 | 一般顧客・企業 | 資産家・法人・相続対策など |
使うシーン | 給料振込・住宅ローン | 不動産信託・相続信託・遺言代行 |
キーワード | お金を「動かす」 | お金を「守る・託す」 |
🧠 具体的にどんなことができる?|信託銀行ならではのサービス
① 遺言信託
→ 遺言書の作成や、相続手続きの代行をしてくれる。
② 教育資金・住宅資金の贈与信託
→ 子どもや孫への“非課税の贈与”を信託で実行。
③ 不動産信託
→ 自分の不動産を信託銀行に預けて、賃貸運用や管理を任せる。
④ 投資信託の運用・管理
→ 投資信託の販売だけでなく、運用や保管の機能も担っている。
🤝 両者の関係は「ライバル」ではなく「すみ分け」
普通銀行が“日常のお金の通帳”だとすれば、
信託銀行は“人生の通帳”といったイメージ。
- 普通銀行:毎日の生活やビジネスのお金のやりとり
- 信託銀行:将来や相続に関するお金の管理・設計
どちらも大切ですが、ライフステージや目的によって使い分けると効果的です。
💡 こんな人に信託銀行はおすすめ!
- 相続の準備をそろそろ考えたい
- 子や孫に資産をうまく渡したい
- 不動産や株の管理を任せたい
- 万が一に備えて、遺言や信託契約を検討している
いずれも、**「人生後半のお金の安心設計」**がテーマになります。
🔚 まとめ|“お金の通り道”をどう選ぶかが、人生設計のカギになる
銀行 | 使いどころ |
---|---|
普通銀行 | 毎日の生活や事業の資金管理に |
信託銀行 | 資産管理・相続・長期の安心設計に |
両方の違いを知っておくことで、
お金の出口・引き渡し方に対しても、より自分らしい選択ができるようになります。
「預ける」から「託す」へ。
それは、ただの金融テクニックではなく、あなたの人生の“意思”をかたちにする方法なのです。
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