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投資の世界ではよく「マーケットタイミングは不可能」と言われます。
実際、そのことをはっきりと示しているデータがあります。
それが、JPモルガンのレポートをもとに作成されたこの図です👇
📈 図のタイトル
「The Cost of Timing the Market(市場のタイミングを狙うコスト)」
- 対象期間:2003年1月〜2022年12月(20年間)
- 投資金額:10,000ドル(約150万円)
| 条件 | 最終金額 | 損失額 | 備考 | 
|---|---|---|---|
| すべての営業日に投資 | $64,844 | 0 | ずっと保有(タイミングを狙わない) | 
| 10日だけ市場にいなかった | $29,708 | ▲$35,136 | たった10日で半分以下に | 
| 20日逃した | $17,826 | ▲$47,018 | 3分の1以下 | 
| 30日逃した | $11,701 | ▲$53,143 | ほぼ元本レベル | 
| 60日逃した | $4,205 | ▲$60,639 | 93%のリターンを失う | 
👉 わずか「60日」市場から外れていただけで、最終資産は約15分の1に激減します。
20年=約5,000営業日のうちのたった1.2%の期間です。
📅 ベストな10日間は「暴落の直後」に集中
このグラフ下部を見ると、S&P500のベスト10日は以下のような時期です:
- 2008年10〜11月(リーマンショック)
- 2009年3月(金融危機底)
- 2020年3月(コロナショック)
つまり、市場が最悪の時に逃げてしまうと、その回復の大波を逃すことになるのです。
🧭 このグラフが教えてくれる3つのこと
① 長期保有の重要性
市場のベストな日を完璧に当てることは不可能。
だからこそ、投資し続けることがリターンを最大化する鍵です。
② 暴落時こそチャンス
多くの人が怖くて市場から逃げるときに、最高の上昇日が訪れます。
この「恐怖の時期」に市場にいるかどうかが、資産形成を大きく左右します。
③ 「時間を味方にする」戦略が有利
短期的に当てる投資よりも、長期・積立・分散が有効。
市場のタイミングを計るより「マーケットに居続ける」ことが最強の戦略です。
✅ まとめ
- 株式市場では「ベストな数日間」がリターンの大半を決める
- その日は暴落直後に集中する傾向がある
- タイミングを外すと、資産は大幅に減少
- **Stay Invested(市場に居続ける)**ことが最もシンプルで強い戦略
⏳ 投資で勝つ人は「予言者」ではなく、逃げなかった人です。
 
 


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