FXで利益を伸ばすには「どこで利確するか」が重要です。
しかし、相場は常に変動するため、固定の利益確定ポイントを決めるのは難しいもの。
そこで役立つのが トレーリングストップ です。
この記事では、トレーリングストップの仕組み、メリット・デメリット、使い方をチャート例とともにわかりやすく解説します。
トレーリングストップとは?
1. 基本の仕組み
- 通常のストップ(損切り)は「この価格になったら決済」と固定
- トレーリングストップは「相場が有利な方向に進むと、自動で損切りラインが追随」
- 利益を伸ばしつつ、逆行したら自動で決済して損失を防ぐ
例:
- 買いポジション:現在1ドル=100円
- トレーリング幅を10円に設定
- 相場が105円まで上昇 → ストップは自動で95円 → 105円から下落しても95円で決済
2. チャートでイメージ
文章での簡易チャート説明です(例:買いポジション)
価格上昇: 100 → 105 → 110
トレーリング幅: 10円
ストップ価格の変化: 90 → 95 → 100
相場が下落開始: 110 → 102
自動決済: 100で利益確定
- 相場が上昇するたびに損切りラインが上昇
- 逆行したら自動で決済され、利益を最大化
トレーリングストップのメリット
- 利益を伸ばせる
- 相場が有利な方向に動くと、自動で利益確定ラインが追随
- 心理的負担が減る
- 利益確定や損切りを人間が判断する必要が減る
- 損失リスクを限定できる
- 相場が逆行したとき、自動で決済されるので安心
デメリット・注意点
- 相場の小さな変動で決済されることも
- ボラティリティが高い通貨では、ちょっとした上下で決済されやすい
- トレーリング幅の設定が重要
- 幅が狭すぎる → すぐ決済されて利益が伸びない
- 幅が広すぎる → 損切りが遅れ損失が増える
- 相場の急変には対応できない
- 突発的なニュースや暴落では、意図した通りに機能しない場合もある
トレーリングストップの使い方
- 自分の投資スタイルに合わせる
- デイトレード → 狭めの幅でこまめに利益確定
- スイングトレード → 広めの幅で長期的に利益を狙う
- チャートを見ながら設定
- 過去の値動きを確認して、適切な幅を設定
- 自動注文を活用
- 多くのFX業者では自動で設定可能
- 放置でも利益確定・損切りができる
まとめ
- トレーリングストップとは:利益を伸ばしながら損失を防ぐ自動損切り機能
- メリット:利益最大化・心理負担軽減・損失限定
- 注意点:幅設定や相場のボラティリティに注意
- 使い方:自分のトレードスタイルに合わせ、チャート分析と自動設定を活用
💡 トレーリングストップは、FXで利益を伸ばす「便利な補助機能」です。
特に初心者でも、感情に左右されずに取引できる点が大きなメリットです。
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