海外資産を保有する日本人投資家にとって、「株価の下落」だけでなく「為替の変動」も無視できないリスクです。
特に、円高と株安が同時に起こる局面では、その影響は想像以上に大きくなります。
📉 仮定:S&P500が半分、円が2倍に高騰したら?
ここで極端なシナリオを考えてみましょう。
- S&P500が 50%下落
- 為替が 1ドル=150円 → 75円(円高)
この場合、日本円で見た資産価値はどうなるでしょうか。
| 状況 | ドル建て資産 | 為替レート | 円換算資産 |
|---|---|---|---|
| 暴落前 | $1.00 | 150円 | 150円 |
| 暴落後 | $0.50 | 75円 | 0.5 × 75 = 37.5円 |
つまり、150円 → 37.5円。
円建てで4分の1(▲75%)に減少する計算です。
⚠️ 為替ヘッジなしの投資信託は「もろに影響」
日本の個人投資家が利用する「S&P500インデックスファンド」や「全米株式インデックスファンド」などは、
多くが「為替ヘッジなし」で運用されています。
この場合、円高になればなるほど、ドル建ての損失に加え、為替差損が上乗せされます。
つまり、円高局面では「株安+円高」のダブルパンチを受けることになります。
一方で、「為替ヘッジあり」のファンドを選べば、円高分のダメージをある程度抑えることができます。
ただし、ヘッジにはコストがかかるため、長期ではヘッジコストがパフォーマンスを削る点にも注意が必要です。
たとえば「S&P500▲50%+円高(150円→75円)」では、
円換算資産は4分の1にまで目減りします。
💬 現実的な視点
実際には、1ドル=150円から75円への「半値円高」は極端な想定です。
しかし、2011年には実際に1ドル=75円台という円高がありました。
株価下落と円高が同時に進行するケースは、リーマンショック時やコロナ初期にも観測されています。
「円高リスク」を頭の片隅に置きながら、
為替ヘッジの有無や分散通貨の比率を見直すことが、長期投資では欠かせません。
✅ まとめ
- S&P500が半分に下落、円が2倍に高騰 → 円建てで4分の1に
- 為替ヘッジなしの投資信託は、円高時にダブルパンチ
- 為替ヘッジありは防御力あり、ただしコストに注意
- 為替変動リスクも「長期投資の一部」として認識を


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