「独身男性の寿命は67歳くらいしかない」
こんな話を耳にして、不安になったことはありませんか?
もし本当なら「年金をもらう前に亡くなってしまうのでは?」と心配になりますよね。
でも実は、この「67歳」という数字は 平均寿命ではなく“中央値” を示しているのです。
この記事では、平均寿命と中央値の違いをわかりやすく解説し、そこから見えてくる「年金をいつから受け取るのがいいか?」について考えていきます。
年金と寿命を考えるときの「2つの数字」
平均寿命とは?
赤ちゃんが生まれたときに、平均して何歳まで生きられるかを示す数値。
日本人男性の平均寿命は 81歳前後 です。
死亡年齢の中央値とは?
亡くなった人を年齢順に並べて、ちょうど真ん中に来る年齢。
独身男性の場合は 67歳前後 とされています。
👉 つまり「独身男性は67歳で死ぬ」という意味ではなく、半分は67歳までに亡くなり、半分はそれ以上生きているということ。
なぜ中央値が低いのか?
未婚の男性は生活習慣や健康管理、社会的つながりが弱くなりやすい傾向があります。
そのため、結婚している男性よりも死亡年齢が低い統計結果になりやすいのです。
でも「中央値」だけで人生を決めてしまうと、長生きする可能性を軽視するリスクがあります。
年金はいつからもらうのがいい?
年金の基本ルール
- 標準:65歳から
- 繰上げ(60〜64歳):早くもらえるが、金額は一生少ない(最大30%減)
- 繰下げ(66〜75歳):遅くもらう代わりに、金額は一生増える(最大84%増)
損得でみると
- 60歳からもらう人と65歳からもらう人 → 合計金額が同じになるのは 約80歳
- 65歳と70歳を比べると → 同じになるのは 約82歳
👉 80歳以上生きれば、繰下げのほうが「得」になります。
お金だけでなく「生き方」で考える
早くもらうメリット(繰上げ)
- 今すぐ収入になる
- 健康や寿命に不安がある人に向いている
遅くもらうメリット(繰下げ)
- 受給額が大きく増える
- 長生きリスク(老後資金が足りなくなる不安)に備えられる
たとえば…
- 「健康に自信がない、独身で頼れる人が少ない」→ 早めにもらう選択が安心
- 「働けるうちは働く、生活費にも余裕がある」→ 繰下げして年金を増やす選択が有効
まとめ
- 独身男性の「寿命67歳」は中央値であり、平均寿命はもっと長い
- 65歳を超えれば、男性でも 80代半ばまで生きる可能性が高い
- 年金は「損得」だけでなく、「自分の生き方や健康状態」に合わせて選ぶのがベスト
✅ 年金は“いつもらうか”の正解は一つではありません。
あなた自身の人生プランに合わせて、最適なタイミングを選びましょう。
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