新聞を読んでないのにサブスクをやめられない理由|心理とお金の落とし穴

老後

■ なぜ「読んでいないのに継続」してしまうのか?

新聞やサブスクの継続には、以下のような心理的要因が働きます。


① サンクコスト効果(今まで払った分が無駄になる気がする)

「ここまで支払ったんだから、解約したら今までのお金が無駄になる」と感じてしまう心理です。
実際には、**過去に払ったお金は戻ってこない( sunk cost )**ため、やめても損はしないのですが、人は合理的に考えられません。


② 習慣化と「とりあえず続ける」思考

長年契約していると、解約すること自体が「面倒」「変化が怖い」と感じます。
特に新聞は「毎朝届くのが当たり前」という習慣があり、読む・読まないに関わらず続けることが安心感になります。


③ 情報断絶への不安(FOMO:見逃すことへの恐れ)

「解約したら世の中のニュースに遅れるかも」という**FOMO(Fear Of Missing Out)**が無意識に働きます。
特に年配層では「新聞を取らない=情報弱者」という固定観念も強く、これが継続理由になりがちです。


④ 社会的・対人関係の要素

  • ご近所付き合い・配達員との関係
    「急にやめたら配達員さんに悪い」「ご近所から何か言われるかも」という遠慮や罪悪感。
  • ステータス意識
    「新聞を取っている=ちゃんとした大人」という価値観が残っている世代もあります。

⑤ 解約の手間と心理的負担

電話や対面での解約が必要だったり、「理由を聞かれる」ことで心理的に負担を感じ、
「今度でいいか」と先延ばしする人が多いです。
(これは**「現状維持バイアス」**と呼ばれます)


■ サブスクを見直すためのチェックリスト

「やめられない理由」が感情的なものか冷静に確認するため、以下を試してみましょう。

  1. 直近1ヶ月で実際にどれくらい活用したか?
  2. 代替手段(ネットニュースなど)で十分か?
  3. そのお金を別の目的に使ったらどうか?
  4. 解約してもまた必要なら再契約できると考える

■ まとめ:本当に必要か「ゼロベース」で考える

新聞やサブスクを続けること自体は悪いことではありません。
「情報を取っていないのに惰性で払い続ける」=生活コストの無駄になりがちです。
「読んでいないなら一度やめてみる」→必要なら再開するぐらいの軽い気持ちで決断すると、無駄な支出が減ります。


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