【故事×投資心理】人間万事塞翁が馬|「損して得とれ」が真実になるとき

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「うわ…含み損がすごい…」
「もっと早く利確すればよかった…」

投資をしていると、どうしても目先の結果に一喜一憂してしまいますよね。

でも、そんなあなたにこそ思い出してほしい故事があります。

それが――
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじ さいおうがうま)

この言葉には、投資の本質に通じる深い教訓が込められています。


🐎「人間万事塞翁が馬」とは?(あらすじ)

昔、中国の北方に「塞翁(さいおう)」という老人が住んでいました。

ある日、彼の馬が逃げてしまいました。
人々は「災難ですね」と言いましたが、塞翁はこう答えます。

「これが幸福につながるかもしれないよ」

数日後、その馬が立派な馬を連れて戻ってきました。
人々は「良かったですね」と言いましたが、塞翁はまた言います。

「これが不幸につながるかもしれないよ」

実際、その馬に乗っていた息子が落馬して足を骨折してしまいました。
ところがその後、戦争が起き、若者たちは戦場に駆り出されていきます。

息子は足を怪我していたため、徴兵を免れ、命が助かりました。


💸 投資も「良いこと」が「悪いこと」に、「悪いこと」が「良いこと」に変わる

この話の教訓は一つ:

何が幸せで何が不幸かは、そのときには分からない。

投資の世界でも、これはよく起こります。

  • あの時売った株が、その後さらに2倍になった(悔しい)
    → でも売ったお金で新しい良い銘柄に出会えた(ラッキー)
  • 急落で大きく含み損(最悪)
    → でもその経験で、資金管理の大切さを学べた(成長)
  • 目先の暴落で焦って損切り(失敗)
    → でもそれが自分の「投資ルール見直し」のきっかけになった(改善)

投資の結果は、一瞬の損得で評価すべきではありません


🧠 損益に振り回されないための「塞翁マインド」

① 感情より「視点」を持つ

損して落ち込むのではなく、
「これはどんな学びに変わるか?」と考えてみましょう。

長期視点を持てば、一時の評価損益は通過点に過ぎません。

② 未来は誰にもわからない

未来は予測できません。
だったら、「今できるベスト」をコツコツ積み上げるしかないのです。

→ 定期積立、分散投資、ルールの徹底など、「仕組み」で勝ちに行く。

③ すべては「伏線」かもしれない

損失も成功も、あとから振り返って「必然だった」と思えることがあります。

「あの時の失敗があったから、今の自分がある」

そう思えるように、投資を学びに変える視点を持ちましょう。


✅ まとめ|「塞翁が馬」思考が、投資を長く続ける力になる

教訓投資での意味
不運が幸運に変わる含み損・失敗も学びと捉える
幸運が不運に変わる利益が出ているときほど慎重に
感情で一喜一憂しない結果より「続ける仕組み」を大切に

🔚 最後に:あなたの「損」も、未来の「得」かもしれない

含み損に凹んでいるあなたへ。

その経験が、未来のあなたをもっと強く賢くしてくれるかもしれません。
すぐに結果を求めず、長い目で育てていきましょう。

投資とは、
「自分の心との付き合い方」を学ぶ旅でもあります。

焦らず、嘆かず、驕らず――
塞翁のように、淡々と「続ける力」を育てていきましょう。

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