【徹底解説】日経平均7054円の最安値はなぜ起きたのか?

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~リーマンショックとその後の回復、積立投資の真価とは~


1. あの「7054円」はいつ?なぜ起きた?

🔹 発生したのは2009年3月10日

日経平均株価はこの日、7054円98銭という安値を記録。これは、バブル崩壊後を含めて1982年以来の水準でした。

🔹 背景にあったのは「リーマンショック」

2008年9月、米国の大手投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻。これをきっかけに、世界中の金融市場が恐慌状態に突入しました。

【リーマンショックが招いた事態】

  • 世界的な信用収縮(銀行間で貸し借りができなくなる)
  • 大企業の倒産・リストラが続発
  • 投資家のリスク回避姿勢が強まり、株式市場は全面安
  • 日本も輸出産業が打撃を受け、経済が急減速

このような中で、日本の株式市場も連日下落。半年足らずで日経平均が約50%近く下落したのです。


2. その後の推移と持ち直し

🔹 世界中が金融緩和で対応

リーマンショック後、アメリカ・日本・EUなど各国が史上最大規模の金融緩和を実施。特にFRB(米連邦準備制度)が行った量的緩和は市場の安定に大きく寄与しました。

🔹 日本も財政出動+金利引き下げで反応

企業業績も徐々に持ち直し始め、2012年末のアベノミクスの登場で一気に株価が回復傾向に。

🔹 実際の株価の推移(ザックリ)

日経平均終値(おおよそ)
2009年3月7054円
2012年12月約1万円
2015年6月約2万円
2020年末約2万7000円
2024年末約3万3000円〜3万5000円台

3. あの時に積立投資をしていたら、どうなった?

📌 仮に2009年4月から毎月1万円、日経平均連動型ETF(例:1321、TOPIX型など)で積立投資をしていたら?

【想定条件】

  • 毎月1万円の積立
  • 2009年4月~2024年12月(15年9か月=189ヶ月)
  • 合計投資額:189万円
  • 年平均リターン:約7.5%と仮定(実際のETF成績ベース)

💹 結果は…

ざっくりとしたシミュレーションでは、資産は約360万~400万円程度になっていた可能性が高いです(税引き前)。

つまり、元本の約2倍以上になっているということです。

🚀 ポイント:「あの最安値でも怖くて買えなかった人」も、積立投資をしていたなら自然に底値付近でも買い続けられていたという事実。


4. 長期投資の力:感情を乗り越えるツールとしての積立

リーマンショックのような危機の時、多くの人は「もう終わりだ」「投資なんかするべきじゃなかった」と思いました。

しかし、結果的にあの時に積立を始めていた人は、今、大きな果実を手にしています。

🔶 積立投資のメリット再確認

  • 相場が下がっているときは安く多く買える
  • 相場が上がったときに含み益が増える
  • 毎月機械的に投資することで、感情に流されにくい

5. まとめ|最悪の時こそ、最大のチャンスだった

ポイント内容
なぜ7054円になった?リーマンショックの金融危機により世界中がリスク回避に走ったから
その後はどうなった?世界的な金融緩和・政策対応で回復、アベノミクス以降は一段高へ
積立していたら?元本の2倍以上に増えた可能性も。長期視点の強さを実証
投資の教訓最悪の時にも続けられる仕組みこそ、将来の利益を生む鍵

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