「独身男性の平均寿命は67歳くらいしかない」──そんな話を耳にしたことはありませんか?
もしそれが本当なら、「年金なんてどうせもらえない」と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし実際の統計を見てみると、この“67歳説”には誤解があります。この記事では、その理由と「60歳を超えた独身男性は本当に長生きできるのか?」についてわかりやすく解説します。
平均寿命と“中央値”のちがい
まず押さえておきたいのは、「平均寿命」と「中央値」は別物だということです。
- 平均寿命(81歳前後)
→ 生まれた赤ちゃんが平均して生きる年数。 - 死亡年齢の中央値(67歳前後というデータあり)
→ 亡くなった年齢を並べて、ちょうど真ん中の人の年齢。
つまり「独身男性の寿命は67歳」というのは、“中央値”を取り上げただけの話。実際の平均寿命はもっと長いのです。
60歳まで生きれば、さらに長生きする?
厚生労働省の統計では、
- 日本人男性の平均寿命は 約81歳
- 60歳まで生きた男性は、その後 約23年 生きる(=83歳くらい)
つまり、60歳を無事に迎えられた独身男性は、そこから20年以上生きる可能性が高いのです。
「67歳までしか生きられない」と思い込むのは、ちょっと悲観的すぎると言えるでしょう。
具体例:マラソンにたとえると…
寿命をマラソンにたとえるとわかりやすいです。
- 生まれた瞬間からスタート(0歳)
- 事故や病気で、途中でリタイアする人もいる
- でも 60歳まで走り続けられた人は、ゴール(80代)までたどり着ける可能性が高い
途中をクリアした人ほど、その先も走りやすい──これが寿命の現実です。
投資やお金の学びにどうつながる?
「どうせ長生きしない」と思って老後資金を軽く見てしまうと、もし本当に80代まで生きたときに困ります。
特に独身男性は頼れる家族が少ない場合もあるので、長生きを前提にお金を準備しておくことが大切です。
これは投資にも同じことが言えます。
- 短期で決めつけると失敗する
- データを正しく理解して、長期を見通すことが大事
まとめ
- 「独身男性の寿命は67歳」というのは中央値の話で、平均寿命はもっと長い。
- 60歳を超えれば、平均して80代前半まで生きられる。
- 悲観的に考えるより、長生きを前提にした資産づくりを意識することが重要。
👉 「年金なんてもらえない」と投げ出すのではなく、長生きリスクも見据えた準備をしておくことが、安心な人生につながります。
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