米国株指数の中でも人気が高いNASDAQ100。日本の投資信託では、三菱UFJの「NASDAQオープンBコース(為替ヘッジなし)」と、**eMAXIS NASDAQ100(為替ヘッジなし)**が代表的です。しかし、どちらに投資するのがお得なのでしょうか。本記事では、コスト・運用実績・利便性・為替リスクを比較し、投資初心者にもわかりやすく解説します。
NASDAQ100投資信託の基本情報
| 商品名 | 運用会社 | 投資対象 | 為替ヘッジ |
|---|---|---|---|
| NASDAQオープンBコース | 三菱UFJ国際投信 | NASDAQ100指数 | なし |
| eMAXIS NASDAQ100 | 三菱UFJ国際投信委託 | NASDAQ100指数 | なし |
両方ともNASDAQ100に連動するため、値動きはほぼ同じです。
コスト(信託報酬)の違い
- NASDAQオープンBコース:約0.88%
- eMAXIS NASDAQ100:約0.44%
長期投資では信託報酬の差が資産形成に大きく影響します。10年間運用すると、0.44%の差でも数%以上の資産差になる可能性があります。
運用実績と歴史
- NASDAQオープンBコース:運用歴が長く、過去20年以上の実績あり
- eMAXIS NASDAQ100:設定が新しいが、低コストで長期投資向き
安心感ならオープンB、コスト優先ならeMAXISという選び方になります。
購入の利便性
| 項目 | NASDAQオープンB | eMAXIS NASDAQ100 |
|---|---|---|
| 最低購入額 | 1万円~ | 1,000円~ |
| 購入手数料 | 証券会社による | ネット証券では無料が多い |
| 分配金 | 再投資型あり | 再投資型あり |
- eMAXISは少額から購入でき、ネット証券で手数料無料が多いため、初心者でも始めやすいです。
為替リスクの影響
- 両方とも為替ヘッジなし
- 米ドル高でプラス、円高でマイナスの影響があります
- 為替リスクを気にする場合は、為替ヘッジありコースを検討する方法もあります
どちらがお得か?結論
- 短期~中期投資:NASDAQオープンBコースの実績と安心感が魅力
- 長期投資(10年以上):信託報酬が半分のeMAXIS NASDAQ100がお得
- 少額から始めたい人:eMAXIS NASDAQ100が便利
コスト重視ならeMAXIS、安心・実績重視ならオープンBが選択基準です。
📊 投資信託の比較表
| 項目 | NASDAQオープンBコース(MUFG) | eMAXIS NASDAQ100インデックス |
|---|---|---|
| 運用形態 | アクティブ型 | インデックス型 |
| 信託報酬(年率) | 約0.88% | 約0.44% |
| 設定日 | 2000年11月29日 | 2017年11月30日 |
| 購入単位 | 100円以上 | 1,000円以上 |
| 分配金 | 半年1回(再投資型あり) | 半年1回(再投資型あり) |
| 為替ヘッジ | なし | なし |
| NISA対象 | 成長投資枠対象外 | 成長投資枠対象外 |
| 信託財産留保額 | 0.3%(換金時) | 記載なし |
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | 三菱UFJアセットマネジメント |
💰 10年間の手数料差シミュレーション
仮に、年間積立額を100万円、年率リターンを5%、信託報酬を上記の通りとした場合、10年間の手数料差は以下のようになります。
手数料差の計算式
手数料差 = 積立額 × 信託報酬差 × 年数
計算結果
- 信託報酬差:0.88% – 0.44% = 0.44%
- 年間積立額:1,000,000円
- 年数:10年
手数料差 = 1,000,000円 × 0.0044 × 10 = **44,000円**
この計算では、約44,000円の手数料差が生じます。実際の運用成績やリターンによって差額は変動しますが、コストの差が資産形成に与える影響は無視できません。
🔍 インデックス型 vs アクティブ型の特徴比較
| 特徴 | インデックス型(eMAXIS) | アクティブ型(NASDAQオープンB) |
|---|---|---|
| 運用スタイル | 指数に連動 | 市場平均を上回るリターンを目指す |
| リスク | 市場全体のリスクに連動 | 運用者の判断によるリスクが加わる |
| コスト | 低コスト(信託報酬が低い) | 高コスト(信託報酬が高い) |
| 透明性 | 高い(指数に連動) | 低い(運用方針による) |
| 過去の実績 | 安定したリターン | 市場平均を上回る年もあれば下回る年も |
📈 過去の運用実績(参考)
- NASDAQオープンBコース:設定来で約186.96%のリターン(10月22日時点)野村アドバンス
- eMAXIS NASDAQ100インデックス:設定来で約207.24%のリターン(10月22日時点)野村アドバンス
※過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
🧾 まとめ:どちらを選ぶべきか?
- 長期投資(10年以上)を考える場合:信託報酬が低いeMAXIS NASDAQ100インデックスがコスト面で有利です。
- 短期的なリターンを重視する場合:アクティブ運用のNASDAQオープンBコースが市場平均を上回る可能性があります。
- 少額から始めたい場合:eMAXISは1,000円から積立可能で、初心者にも始めやすいです。
📌 最後に
投資信託を選ぶ際は、コスト、運用スタイル、過去の実績などを総合的に考慮することが重要です。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、最適な商品を選択してください。

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