――ハイパーインフレが直撃する“意外な順番”
「日本でハイパーインフレは起きない」
そう信じたい気持ちは、多くの人が持っています。
しかし歴史を振り返ると、
ハイパーインフレは“起きそうにない国”でこそ起きてきたのが現実です。
では、もし日本で通貨の信用が崩れ始めたら、
最初に壊れるのは何なのか?
結論から言います。
壊れるのは株でも不動産でもありません。
1. 最初に壊れるのは「現金の信用」
ハイパーインフレの初期段階で起きるのは、これです。
- 値上げが止まらない
- 「来月はもっと高い」が常識になる
- お金を持つことが不安になる
この時点で、
現金は“安心できる資産”ではなくなります。
預金残高は減っていない。
でも、使える価値だけが減っていく。
ここが崩壊のスタートです。
2. 次に壊れるのは「給料という概念」
日本人は給料を前提に人生を組み立てています。
- 毎月決まった日に振り込まれる
- それで生活設計をする
しかしインフレが加速すると、
- 給料日前には物価が上がっている
- 昇給が追いつかない
- 実質賃金が急落する
働いているのに生活が苦しくなる。
ここで多くの人が気づきます。
「真面目に働く」ことが、
生活を守る手段ではなくなったと。
3. 3番目に壊れるのは「年金と社会保障」
これは極めて現実的な問題です。
- 年金は基本的に“現金給付”
- 物価上昇に完全には連動しない
- 調整は必ず遅れる
つまり、
年金は支給されるが、生活できない
という状態になります。
医療・介護・福祉も同様です。
制度は残っているが、実態は崩壊している。
ベネズエラでも全く同じことが起きました。
4. 次に壊れるのは「中間層」
日本で最も人口が多い層、
貯金があり、投資は少なく、給料に依存している層。
- 貯金はインフレで目減り
- 給料は追いつかない
- 税金と社会保険料は上がる
結果、
一気に生活が崩れる。
中間層が壊れると、
- 消費が止まる
- 社会不満が爆発する
- 国への信頼が消える
国家の土台が揺らぎます。
5. 最後に壊れるのが「国家への信頼」
ここまで来ると、
国家はまだ存在しています。
でも、
- 通貨は信用されない
- 政策は信じられない
- 将来の約束が意味を持たない
国家は“形だけの存在”になります。
これは戦争よりも静かで、
しかしはるかに深刻な崩壊です。
6. 逆に、最後まで残るものは何か
歴史が示しているのは、これです。
- 実物資産
- 価値が世界共通のもの
- 国の外でも通用するもの
だからこそ、
- 金(ゴールド)
- 一部のハードアセット
が、最後まで価値を保ちやすい。
これは儲け話ではありません。
生き残りの話です。
まとめ:壊れるのは「弱い人」からではない
日本でハイパーインフレが起きた場合、
- 最初に壊れるのは通貨
- 次に壊れるのは給料
- そして中間層
- 最後に国家の信用
これは順番の問題です。
「自分は大丈夫」と思っている人ほど、
準備が遅れた瞬間に一気に飲み込まれる。
ハイパーインフレとは、
努力・常識・計画を無力化する現象なのです。


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