金(ゴールド)は世界共通の価値を持つ資産ですが、日本円で見た価格は為替によって大きく変わります。
そのため、円高・円安の動きが金投資にどう影響するのかを理解しておくことは、長期投資において重要です。
🪙 金の価格は「ドル建て」で決まる
金は国際市場でドル建てで取引されています。
つまり、円建ての金価格は次の式で決まります:
金の円価格 = 金のドル価格 × 為替レート(円/ドル)
💵 為替だけで、金の円価格は大きく変動する
たとえば、金のドル建て価格が1オンス=2,000ドルのとき──
| 条件 | 金のドル価格 | 為替レート | 日本円での金価格 |
|---|---|---|---|
| 現在 | $2,000 | 150円 | 300,000円 |
| 円高(75円) | $2,000 | 75円 | 150,000円 |
| 円安(200円) | $2,000 | 200円 | 400,000円 |
👉 このように、ドル建ての金価格が変わらなくても、為替だけで円価格は大きく変動します。
円高になれば金は円で安くなり、円安になれば高くなるという単純な関係です。
💡 ただし、実際の相場はもう少し複雑
現実のマーケットでは、「円高=ドル安」となるため、ドルが弱くなると金が買われやすい傾向があります。
つまり、円高局面では「円での下落」と「ドルでの上昇」が同時に起こることが多いのです。
| 状況 | 為替の影響 | 金のドル価格の動き | 円価格の結果 |
|---|---|---|---|
| 円高(ドル安) | 金は円で下がる | 金ドル価格は上がりやすい | 下落幅は小さくなる |
| 円安(ドル高) | 金は円で上がる | 金ドル価格は下がりやすい | 上昇幅は小さくなる |
🧭 まとめ:金は「円資産の保険」
- 円高になると、基本的に金の円建て価格は下がる。
- しかし、ドル建ての金価格が上がるため、円価格の下落はやや緩和される。
- 円安時は円での金価格が上昇しやすい。
- 長期的に見ると、金は為替と逆相関する傾向があり、円資産のリスクヘッジとして有効。
つまり、金は「為替変動から資産を守る保険」としての役割を果たします。
円安が進む局面では“防波堤”、円高時には“買い増しのチャンス”と捉えると良いでしょう。


コメント