マネー本やネットの記事を開くと、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。
「投資は必ず余剰資金で行いましょう」
これを目にするたび、こう思いませんか?
「そもそも余剰資金なんてどこにもないよ!」
「みんな、余るほどお金があるから投資してるの?」
物価は上がり、給料はなかなか上がらない時代。「生活に余裕なんてないのが普通」というのが、多くの人の本音ではないでしょうか。
それでも現実には、日々の生活費をやりくりし、節約して捻出した月1万円や2万円を、積立NISAや投資信託に回している人がたくさんいます。
誰も「お金が余っているから」投資をしているわけではありません。では、「余剰資金がない中で、なんとかお金を捻出して投資を続ける」という行動には、一体どんな意味があるのでしょうか?
1. そもそも「完全な余剰資金」を持っている人はごく一部
「余剰資金」という言葉を聞くと、「生活費や将来のための貯金をすべて引き引いたあとに、最悪なくなっても痛くも痒くもないお金」をイメージしがちです。
しかし、普通に生活していてそんなお金が口座にポツンと残ることなんて、滅多にありません。
多くの人にとっての「余剰資金」とは、最初から余っていたお金ではなく、「工夫して未来のために作ったお金」です。
- 外食の回数を1回減らして作った5,000円
- 目的のないコンビニ買いをやめて浮いた3,000円
- 趣味や小遣いの中から「将来のために」と割いた1万円
みんな、生活の中から意図的に「余剰」を削り出して投資に回しているのが現実です。
2. なぜ切り詰めてまで投信を積立てるのか?その行動が意味する「3つの本質」
ギリギリのやりくりの中で積立投資を続ける行動には、単に「お金を増やす」以上の深い意味があります。
① 「現状維持=じり貧」というリスクへの防衛策
今の時代、銀行にお金を預けておくだけでは、物価上昇(インフレ)によって実質的なお金の価値が目減りしていってしまいます。 給料が増えにくい中で「何もしないこと」自体がリスクになっているため、「自分たちの将来を守るための防衛行動」として投資を選んでいるのです。
② 「時間を買いに行く」という決断
お金は後からでも稼げますが、「投資の運用期間(時間)」だけは後から買い直すことができません。 複利の効果を最大限に活かすためには、「余剰資金ができるのを待つ」のではなく、「今すぐ少額でも始める」しかありません。節約してでも今すぐ積立を始める人は、時間の価値を理解して投資を行っています。
③ 「消費」から「資産」へのお金の流れの組み替え
投資信託を積立てるということは、「今すぐ消えてしまう消費(浪費)」に使うはずだったお金を、「将来自分を助けてくれる資産」に置き換える作業です。 日々のちょっとした贅沢を未来の安心に変換する、非常に賢明な行動と言えます。
3. 無理な積立で生活が破綻しないための注意点
いくら未来のためとはいえ、日々の生活がストレスだらけになってしまったり、急な出費に対応できなくなっては本末転倒です。
- まずは「生活防衛資金」を確保する病気や突然の出費に備え、生活費の3ヶ月〜6ヶ月分は現金で手元に残しておきましょう。
- 積立額はいつでも変更できる生活が苦しい時は、積立額を減らしたり一時停止しても問題ありません。「絶対に毎月○万円やらなきゃ」と自分を追い詰めないことが継続のコツです。
まとめ:あなたの積み立ては、未来の自分への「最高の仕送り」
「余剰資金なんてないのに、無理して投資をする意味はあるのかな…」と不安になることもあるかもしれません。
しかし、日々の生活を工夫し、将来のために数千円でも積み立てているあなたの行動は、「自分の未来を真剣に考え、行動を起こしている証拠」です。
今削り出しているその小さなお金は、10年後、20年後に「過去の自分、頑張ってくれてありがとう」と思える大きな安心となって返ってきます。
焦らず、無理のないペースで、未来の自分へ仕振りを続けていきましょう!

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