値上げが止まらない「国民健康保険」の異常な負担構造
「年収400万円なのに、国民健康保険料が年間55万円…」
こうした声が、いま各地で増えています。
これは一部の例外ではなく、制度の構造そのものが原因です。
この記事では、
なぜ国民健康保険(国保)の負担がここまで重くなるのかを
できるだけ分かりやすく解説します。
国民健康保険とは?
国民健康保険は、
- 自営業者
- フリーランス
- 退職後の無職期間
- 非正規労働者
などが加入する、公的な医療保険制度です。
会社員が入る「健康保険(協会けんぽ・組合健保)」とは
仕組みが大きく異なります。
なぜ保険料がこんなに高いのか?
理由は、主に3つあります。
① 所得に対する保険料の割合が高すぎる
国保の保険料は、
- 所得割
- 均等割
- 平等割
などを組み合わせて計算されます。
その結果、
年収400万円でも保険料が年50万円超
というケースが現実に起きています。
これは、
手取り収入に対してかなり重い負担です。
② 加入者の年齢が高く、医療費が多い
国保の加入者には、
- 高齢者
- 低所得世帯
- 病気を抱える人
が多く含まれています。
医療費が多くかかる
→ 保険財政が厳しくなる
→ 保険料が上がる
という構造になっています。
③ 会社員のような「事業主負担」がない
会社員の健康保険では、
- 保険料の約半分を会社が負担
しています。
一方、国保は、
- 全額自己負担
これだけでも、
同じ年収でも負担が重くなる理由になります。
「払えない人」が続出する現実
保険料が高すぎることで、
- 滞納
- 分割納付
- 差し押さえ
といった問題も増えています。
しかし国保は、
払えない人ほど加入せざるを得ない
という矛盾を抱えています。
値上げが止まらない理由
国保の保険料は、毎年のように見直されます。
- 医療費の増加
- 高齢化
- 人口減少
これらが重なり、
値下げされる要素がほとんどないのが現状です。
結果として、
「気づいたら、去年よりまた上がっている」
という状況が続いています。
私たちができる現実的な対策
すぐに制度が変わる可能性は高くありません。
だからこそ、個人でできる対策を知ることが重要です。
- 減免制度の確認
- 収入の見直し(控除の活用)
- 会社員としての就業も含めた選択
「知らない」だけで、
損をしている人も少なくありません。
国保は「自己責任」で片付けられない問題
国民健康保険は、
- 公的制度
- 強制加入
- 生活インフラ
です。
それにもかかわらず、
負担が個人の限界を超えているケースが増えています。
これは、
個人ではなく制度の問題として
考える必要があります。
まとめ
- 年収400万円で保険料55万円は珍しくない
- 国保は所得に対する負担が重い
- 高齢化と医療費増加で値上げが続く
- 減免制度など「知ること」が重要
国民健康保険は、
「みんなのための制度」であるはずです。
その負担が
生活を圧迫する水準に達している現実を、
私たちは冷静に見つめる必要があります。


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