なぜ今、日本の金価格はここまで上がったのか?
国内の金(ゴールド)小売価格が、ついに1グラム=2万6000円を突破しました。
これは過去最高水準であり、多くの人が「さすがに上がりすぎでは?」と感じている局面です。
しかし今回の金価格高騰は、単なる一時的な上昇ではありません。
国際要因+日本独自の政治要因が重なった結果です。
金価格高騰の要因①
ドル建て国際金価格の上昇
まず前提として、世界の金価格そのものが上昇しています。
背景には、
- 米国の利下げ観測
- 地政学リスクの継続
- 各国中央銀行による金の買い増し
といった要因があり、ドル建て金価格は高値圏で推移しています。
金は「利息を生まない資産」ですが、
**金融不安・通貨不安が高まる局面では“最後の逃げ場”**として買われやすい特徴があります。
金価格高騰の要因②
円安の進行が“国内価格”を押し上げている
日本の金価格は、
ドル建て金価格 × 為替(円安)
で決まります。
現在は、
- 米ドル高
- 円安傾向の継続
が同時進行しており、同じ金でも円換算すると一段と高く見える状態です。
つまり、
👉 世界的な金高+円安のダブルパンチ
これが、国内価格2万6000円超の大きな理由です。
金価格高騰の要因③
高市首相の「衆院解散」が与える影響
今回の上昇で見逃せないのが、国内政治リスクです。
高市首相が通常国会冒頭での衆議院解散を示唆・伝達したことで、市場では次のような見方が広がっています。
- 選挙前後は財政拡張的になりやすい
- 国債増発 → 円の価値低下懸念
- 長期的なインフレ圧力への警戒
結果として、
「円を持つより、金を持つほうが安全では?」
という防衛的な資金が、金市場に流入しています。
金は「政治リスクに強い資産」であり、
解散・総選挙・政策不透明感が強まる局面では、買われやすくなります。
株高なのに、なぜ金も上がるのか?
現在の市場は一見すると矛盾しています。
- 日経225は史上最高値
- 一方で、金も最高値圏
これは、
- 株式市場 → 短期的なリスクオン
- 金市場 → 中長期的な不安への備え
という、時間軸の違う資金の動きが同時に起きているためです。
「今は株を買うが、将来への保険として金も持つ」
そうした資金行動が、金価格を押し上げています。
今後の金価格はどうなる?
短期的には
- 総選挙までは不透明感が続く
- 円安が続けば、円建て金価格は下がりにくい
中長期では
- 財政拡張路線が明確になれば、金の強さは継続
- 逆に、円高に振れれば調整局面もあり得る
ただし重要なのは、
金は「上がるから買う資産」ではなく、
下がっても価値を失いにくい資産
という点です。
まとめ
今回の金2万6000円超えは、
- 国際金価格の上昇
- 円安の進行
- 高市首相による衆院解散で高まる政治・財政リスク
これらが同時に重なった結果です。
金価格は、日本経済と政治への「市場からの無言の警告」とも言えます。
株が好調な今こそ、金が買われている理由
そこにこそ、今の相場の本質があります。

コメント