■タイトル
「自分で決めたルールを守る」──投資における心のブレーキとアクセル
●はじめに
投資は「数字」だけでなく、「心理」のゲームでもあります。
いくら知識があっても、感情に飲まれて行動すれば、利益どころか損失を招くことも。
そこで重要になるのが、「自分で決めた投資のルール」を作り、それを淡々と守り続けること。
今回は、具体的なルールの例と、それがなぜ必要なのかを解説していきます。
●ルール1:「ドルコスト平均法」で長期保有する
たとえば、月1万円ずつ、同じ銘柄や仮想通貨に積立を続ける──これがドルコスト平均法。
価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、平均購入単価が平準化されるというメリットがあります。
これは「相場を読む」センスに自信がない人、つまり多くの私たちにとって、強力な味方です。
相場が上がっても下がっても、“毎月同じ額だけ”という自動運転スタイルが、不安定な感情を抑え、継続を支えてくれます。
●ルール2:「高値掴み・狼狽売りはしない」と決める
価格が上がっている時に「今買わなきゃ!」と焦ってエントリーし、
その後に下落して「やばい」と慌てて売ってしまう──これが典型的な高値掴み&狼狽売り。
これは、感情に反応した結果の行動。
事前に「価格が○%下がっても売らない」「そもそも日々の価格は見すぎない」といったルールを決めておくことで、冷静さを保てます。
投資は“感情との勝負”。
数字の動きに心を振り回されない仕組みを作ることが、大切です。
●ルール3:「ポジポジ病にならない」──“暇”に耐える力をつける
“ポジポジ病”とは、ポジション(持ち株・持ち仮想通貨)を持っていないと落ち着かず、何かしら動いてしまう病。
ですが、本当に資産を増やしている人ほど、何もしない時間が長いのです。
“チャンスが来るまで動かない”というのは、投資の世界では強い戦略。
無理にエントリーするのではなく、「今は待つフェーズ」と決めておくことで、余計な売買を防げます。
●なぜ「自分でルールを決める」のか?
相場には正解がないからです。
ニュース、SNS、インフルエンサーの発言──情報は常に変化し、無数に飛び交っています。
だからこそ、**「自分の頭で考えて決めたルール」**を持っていなければ、
誰かの声に流され、何度も投資判断を変えてしまうことになります。
ルールとは、「揺らがない自分をつくるためのフレーム」なのです。
●まとめ:「ルールは、未来の自分を守る盾」
短期的には「面白くない」かもしれません。
積立も、ポジションを取らない判断も、じっと耐えることも。
でも、ルールを守る人が、結局は生き残り、増やしていく。
それが、投資の世界の“見えにくい真実”です。
自分で決めたルールを信じること──それは、未来の自分を信じることと同じです。
今日も淡々と、静かに投資を続けましょう。
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