若年失業率10%台後半が生む「潤(ルン)」という脱出現象
■ 中国社会に広がる強烈な「閉塞感」
いま中国では、特に若者世代を中心に強い閉塞感が漂っています。
象徴的なのが、若年失業率が10%台後半という現実です。
大学を卒業しても――
・就職先がない
・給料が極端に低い
・将来の見通しが立たない
かつての中国では
「勉強すれば報われる」
「都市に出れば人生が変わる」
という希望がありました。
しかし今、その前提が崩れています。
■ 「潤(ルン)」とは何か?
こうした状況の中で生まれた言葉が
「潤(ルン)」 です。
意味はシンプルで、
👉 中国を脱出し、国外で生きること
ポイントは、
- 成功を目指す移住ではない
- 夢を追う海外挑戦でもない
「ここにいても先がないから逃げる」
という、極めて現実的な選択です。
潤=
・留学
・就労
・起業
・資産移動
あらゆる形で進んでいます。
■ なぜ「日本」が選ばれるのか?
潤の行き先として、日本は非常に人気です。
理由は明確です。
- 地理的に近い
- 治安が良い
- ビザ制度が比較的緩い
- 物価が中国大都市より安いケースもある
- 円安で生活コストが抑えられる
特に富裕層・中間層の中国人にとって、日本は
「逃げやすく、失敗しにくい国」 なのです。
結果として、
- 留学生
- 経営管理ビザ
- 不動産購入
この3ルートで中国人の流入が加速しています。
■ 日本側から見ると「光と影」
● プラス面
- 労働力不足の補填
- 不動産・消費の活性化
- 地方経済の下支え
特に人手不足の日本にとって、
若くて働く意欲のある人材は貴重です。
● マイナス面
一方で、こんな声も増えています。
- 不動産価格の上昇
- 賃貸が借りにくくなる
- 文化・価値観の摩擦
- 日本人の賃金が上がらないまま競争激化
つまり、
日本人の生活が楽になるとは限らない
という点が、最大の問題です。
■ 中国の問題は「対岸の火事」ではない
重要なのは、これは
中国だけの話ではない
ということ。
・若者の不安
・将来への諦め
・国に対する不信
・「逃げた方が合理的」という判断
実は、日本社会とも重なっています。
中国人が潤を選ぶ姿は、
日本の未来を先取りしている可能性すらある。
■ まとめ:人は「夢」ではなく「安全」に移動する
- 中国の若年失業率は深刻
- 社会全体に閉塞感が広がっている
- 潤(ルン)は、生存戦略としての国外脱出
- 日本はその受け皿になっている
- ただし、日本人が豊かになる保証はない
人はもはや
チャンスを求めて動くのではない。
「詰み」を避けるために動く時代です。
中国から日本への人の流れは、
その現実を静かに突きつけています。


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