2025年7月20日の参議院選挙結果は、与党が過半数割れとなり、政治的な不確実性が金融市場に波及しています。
しかし、こうした局面は裏を返せば、注目銘柄・業種を仕込むチャンスでもあります。
今回は、参院選後の市場動向を踏まえた注目セクターと具体的な投資ポイントを解説します。
✅ 自動車関連|円安追い風で輸出企業が有利
● なぜ注目か?
- 選挙後、**円安が進行(149円台)**し、輸出比率が高い自動車メーカーに追い風。
- 米国との関税交渉は依然リスクですが、2025年8月以降に交渉が進展すれば短期的な株価押し上げ要因に。
● 注目銘柄
- トヨタ自動車(7203):円安の恩恵が最も大きい輸出銘柄
- マツダ(7261):為替感応度が高く、割安水準で妙味
- 日産自動車(7201):北米市場好調で回復基調
● 投資ポイント
- 短期:為替連動型でトレンドフォローが有効
- 中長期:EVシフト関連銘柄(トヨタ、日産のEV新モデル発表時期をチェック)
✅ インフラ・公共事業関連|景気刺激策期待
● なぜ注目か?
- 与党が議席を減らしたことで、公共投資拡大を打ち出す可能性が高い。
- 災害対策や老朽化インフラ更新は避けられない課題。
● 注目銘柄
- 大成建設(1801)・清水建設(1803):公共工事需要増期待
- コマツ(6301):建設機械の需要回復に連動
- 日立建機(6305):国内外でインフラ関連投資拡大の恩恵
● 投資ポイント
- 公共投資関連のニュースが出たタイミングで押し目買い
- 海外展開している企業は、新興国インフラ投資需要にも着目
✅ 金融関連|国債利回り上昇の恩恵
● なぜ注目か?
- 政治的不安から長期金利が3.2%前後と高水準。
- 債券利回り上昇は、銀行や保険会社にプラス材料。
● 注目銘柄
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):海外金利上昇と円安で好決算期待
- 三井住友フィナンシャルグループ(8316):貸出金利上昇で収益改善
- 第一生命ホールディングス(8750):運用益増加の可能性
● 投資ポイント
- 政策金利が急変しない限り、高配当金融株は安定した選択肢
- 銀行株は、金利上昇局面の押し目が狙い目
✅ その他の注目テーマ
● 防衛・安全保障関連
極右政党の躍進で、防衛予算の増額が意識されやすい局面。
- 三菱重工業(7011)、**IHI(7013)**など防衛関連も監視対象。
● 生活必需品・インフラ株
政治不安定局面では、食品・電力・通信株などディフェンシブ銘柄が安定。
🔑 投資家が取るべきスタンス
- 円安トレンドが続く限り、輸出関連銘柄を中心に短期的な利益を狙う
- 公共事業関連や高配当金融株は中長期保有で安定運用
- 政局の変化で防衛・安全保障関連が再注目される可能性も意識
✅ まとめ|2025年7月選挙後の投資チャンス
政治的リスクが高まる局面こそ、
- 為替動向を味方につけた輸出企業
- 景気刺激策期待のインフラ関連
- 金利上昇局面で有利な金融株
が有望です。
市場は不安定ですが、テーマごとに注目銘柄を分散保有することでリスクを抑えつつリターンを狙えます。
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