税と投資シリーズ⑥|インフレと税金|資産が目減りする“見えない課税”を避けるには?【2025年版】

税金

はじめに|インフレは「隠れた税金」?

物価がじわじわと上がる「インフレーション」。
実はこれ、資産家にとって“目に見えない税金”のようなものです。
さらに、インフレ下では実質的な課税負担も増えるという“二重の資産減少”リスクがあります。

本記事では、インフレと税金が資産に与える影響をわかりやすく解説し、資産を守る投資術を紹介します。


1. インフレ下では“実質課税負担”が上がる理由

例:株を10年前に100万円で買って、現在200万円で売却した場合

  • 表面的な利益=100万円
  • でも、この10年で物価が2倍になっていたら?
    → 実質的な購買力は「変わっていない」のに、税金は100万円分に対して課税されます。

✅ なぜか?

税法上、取得価格は物価変動に関係なく固定
つまり、インフレ下では「名目の利益」に税金がかかるため、実質的には“増税”と同じ現象になります。


2. 現金 vs 実物資産|インフレ耐性の違い

資産の種類インフレに強い?備考
現金・預金❌ 弱い物価上昇で実質価値が目減り
株式✅ 強め企業の売上・利益が物価と連動しやすい
不動産✅ 強い家賃・資産価値がインフレに反映されやすい
金(ゴールド)⭕ 傾向あり通貨価値下落へのヘッジとして人気

👉 インフレ下では、**「実物に裏付けられた資産」や「価値を生む資産」**が有利とされます。


3. 税とインフレ、二重の目減りから資産を守るには?

✅ 実質価値を意識した投資判断

  • 「名目利回り」ではなく、「実質利回り(インフレ調整後)」を意識
  • インフレ率が3%の時、利回り2%の債券では資産は実質減っている

✅ 資産分散とリバランスを活用

  • 株式、不動産、金などインフレ耐性のある資産を組み合わせる
  • 現金比率は最小限に

✅ 税の優遇制度を活用する

  • NISAやiDeCoなど非課税制度を活用し、インフレ+課税のダブルパンチを回避
  • 長期保有による「課税繰延べ効果」も有効

まとめ|インフレ+税金=最大の敵?賢く防衛を

インフレと税金は、どちらも“知らないうちに資産を目減りさせる”存在です。
これらに立ち向かうには、**「実質的な価値で判断する力」と「非課税制度の活用」**がカギになります。

見えない課税から自分の資産を守るために、今こそ税とインフレの両面からの資産防衛戦略を立てましょう。

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