「国勢調査にご協力をお願いします」──この言葉を聞くと、私たちは「国がやっていることだから大丈夫だろう」とつい思ってしまいます。
しかし、残念ながらその心理を狙った「国勢調査を装った詐欺」が毎回のように報告されています。今回は、どんな手口があるのか、そして本物との見分け方をわかりやすく解説します。
国勢調査とは?
国勢調査は5年に1度、日本に住むすべての人・世帯を対象に行われる大切な調査です。
人口や世帯構成を把握することで、福祉政策や都市計画などの基礎データになります。つまり、私たちの生活に直結する重要な調査なのです。
しかし「国が行う調査」という信頼感を逆手に取り、詐欺に悪用するケースが後を絶ちません。
どんな詐欺があるの?
訪問型
偽の調査員が自宅を訪ねてきます。
名前や年齢だけでなく、「口座番号」「年金情報」など本来必要のない情報を聞き出そうとします。
ネット型
「国勢調査の専用サイトです」と偽サイトに誘導し、入力フォームに個人情報を入れさせます。デザインも本物そっくりで、見分けるのが難しいケースも。
電話・メール型
「国勢調査に協力すると調査協力金がもらえます」といった嘘を言い、手数料の振り込みや口座番号を要求してきます。
本物の国勢調査との違い
✅ お金は一切かからないし、もらえない
調査で謝礼や手数料が発生することは絶対にありません。
✅ 調査員は必ず身分証を持っている
調査員は「調査員証」と「腕章」を携帯し、提示してくれます。これが確認できない場合は要注意です。
✅ 回答方法は3種類だけ
- 郵送で提出
- オンライン(公式サイト)で回答
- 調査員に手渡し
これ以外の方法を求められたら、それは偽物です。
もし怪しいと思ったら?
- その場で答えず、「役所に確認します」と伝える
- 銀行口座やクレジット番号は絶対に教えない
- 総務省や自治体の公式サイトで調査方法を確認する
少しでも違和感を覚えたら、その直感を大事にしてください。
まとめ
国勢調査は日本の将来のために欠かせない大切な調査です。
しかし「国の名前を使えば信じてもらえる」という心理を悪用した詐欺があるのも事実。
- お金を請求されたら詐欺
- 銀行口座を聞かれたら詐欺
この2点を覚えておくだけでも、被害を防ぐ可能性は大きく高まります。
正しい知識を持って、安心して調査に協力しましょう。
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