1. はじめに:インフレが続く今、「現金」のままで大丈夫?
最近、物価の上昇(インフレ)が続いて、「貯金してても価値が目減りしてる…」と感じている人、多いはず。
そんなときに登場するのが、インフレ連動債。
「え?債券って利回りが低くてつまらない投資じゃないの?」
いえいえ、この債券はインフレに応じて利益が増える特別仕様!
インフレ時代に備える「守りの資産」として、いま再注目されています。
2. インフレ連動債って、どういうもの?
**インフレ連動債(Inflation-Linked Bonds)**は、政府が発行する債券の一種で、物価(インフレ率)に連動して元本や利息が増える仕組みです。
簡単に言うと:
- 普通の債券 → 金利固定(インフレになっても利息は変わらない)
- インフレ連動債 → 物価が上がれば利息も上がる!
つまり、インフレに強い=お金の価値が目減りしにくい投資なんです。
3. 日本と米国、それぞれのインフレ連動債
🔸 日本のインフレ連動債(物価連動国債)
- 財務省が発行
- 利子は年2回(変動制)
- 元本は物価の変動に合わせて調整
- 最低購入額:一般に10万円から(ネット証券などで取り扱い)
🔸 米国のTIPS(Treasury Inflation-Protected Securities)
- アメリカの財務省が発行
- 米ドル建て
- ETFとしても購入可能(例:TIP、VTIPなど)
- 為替リスクありだが利回り高め
4. メリットとデメリットをチェック!
メリット | デメリット |
---|---|
✅ インフレでも元本&利息が増える | ❌ デフレになると元本が減る可能性あり |
✅ 国債なので信用性が高い | ❌ 普通の債券より金利はやや低め |
✅ ポートフォリオのリスク分散に最適 | ❌ 米国TIPSは為替リスクがある |
✅ ETFなら少額から投資できる | ❌ 複雑に感じる人も(仕組みの理解必要) |
5. インフレ連動債の買い方は?
🔸 日本国債の場合
- 楽天証券、SBI証券などで購入可能
- 商品名は「物価連動国債」と表示されていることが多い
- 長期保有向き(満期10年など)
🔸 米国TIPSの場合
- ETFで買うのが一般的(例:TIP, VTIP)
- NISA口座でも購入可能(非課税枠が使える!)
ETFなら「価格が安くなったときに買う」「いつでも売れる」など、柔軟な運用が可能です。
6. どんな人に向いてるの?
こんな人にはピッタリ!
- 「物価上昇が心配…」という堅実派
- 「株の暴落が怖いから一部を守りに回したい」人
- 「リスク分散のために、債券を加えたい」人
- 「毎月分配型よりも、安定的な利益が欲しい」人
7. まとめ:インフレに備えるなら、1本持っておく価値あり!
インフレ連動債は、派手な投資商品ではありませんが、「お金の価値を守るための強力な盾」です。
今後も物価が上がる局面が続くなら、株やREITだけでなく、こうした“防御系資産”も組み合わせるのが賢い戦略。
まずはETFで少額からスタートしてみるのがおすすめですよ!
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