●はじめに
仮想通貨に関心を持って取引を始めると、必ずといっていいほど目にする独特な言葉たち──HODL、FOMO、DYORなど。
これらは単なるネットスラングではなく、投資家の心理状態や判断基準を象徴する重要なキーワードです。
意味を知らないままでは、SNSや投資コミュニティの情報に乗り遅れてしまうばかりか、誤解したまま行動して損失を生むことも…。
今回は、代表的な仮想通貨スラングの意味と背景を解説しながら、それが私たちの投資判断にどう影響するのかをわかりやすく紹介します。
●よく使われる仮想通貨スラング解説
■HODL(ホドル)
意味:とにかく保有し続けること(ガチホ)
元々は2013年、あるビットコイン投資家が「HOLD」をタイプミスして「I AM HODLING」と書いたことが発端。その後「どんな暴落が来ても売らずに信じて持ち続ける」という精神を表す言葉として定着しました。
➤ 使用例:「今はHODLするしかないな」=今は売らずに持ち続ける判断
■FOMO(フォーモー)
意味:Fear Of Missing Out=取り残されることへの恐怖
価格が急上昇しているときに「今買わないと乗り遅れる!」という焦りで飛びついてしまう心理状態を表します。
FOMOは高値掴みや焦った売買の大きな原因になります。
➤ 使用例:「FOMOで高値掴みしちゃった…」
■FUD(ファッド)
意味:Fear, Uncertainty, Doubt=恐怖・不確実性・疑念
ネガティブなニュースや噂により市場全体に不安が広がること。FUDに踊らされると、冷静な判断ができなくなり、本来持ち続けるべき資産を安値で手放すことに。
➤ 使用例:「このニュース、FUDっぽいな」
■DYOR(ディーワイオーアール)
意味:Do Your Own Research=自分で調べよう!
「この銘柄いいよ!」という他人の情報を鵜呑みにせず、自分の頭で調べて判断せよという警句。投資は自己責任、という基本姿勢を再確認させてくれる言葉です。
➤ 使用例:「そのトークン、気になるけどDYORしてからにしよう」
■REKT(レクト)
意味:大損・爆損した状態
“wrecked(破壊された)”のスラング。価格暴落などで資産が大幅に減少したときによく使われます。
➤ 使用例:「ロング入れたらREKTされた…」
●なぜこれらのスラングが重要なのか?
これらのスラングは単なるジョークやネットミームではなく、投資家の心理や行動パターンを端的に表す道具です。
たとえば「HODL」は長期投資家の信念、「FOMO」は焦りによる失敗、「DYOR」は自律した判断力を象徴しています。
スラングを知ることで、市場全体の雰囲気や流れも感じ取りやすくなり、自分の行動を俯瞰する目線が養われます。
●まとめ:知ることで冷静な投資判断につながる
仮想通貨はボラティリティが高く、常に感情が揺さぶられる市場です。
だからこそ、こうしたスラングに込められた先人たちの経験則や教訓を知ることで、自分自身の判断をより落ち着いて下せるようになります。
あなたも、HODLしながらDYORを忘れず、FOMOやFUDに流されずに、冷静な投資ライフを楽しみましょう。
▼補足:スラング一覧まとめ
用語 | 意味 | 注意点 |
---|---|---|
HODL | 保有し続ける | 一時の暴落に動じない |
FOMO | 取り残される恐怖 | 焦って買わない |
FUD | 恐怖・疑念 | ニュースに振り回されない |
DYOR | 自分で調べよう | 情報の真偽を自分で判断 |
REKT | 大損した状態 | リスク管理を徹底 |
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