1. はじめに:「貯金ゼロで定年」って、まさか自分が?
「まさか自分がそんなことになるなんて…」
でも現実には、60歳時点で“ほぼ資産ゼロ”という人も少なくないのが今の日本。
定年退職が見えてきて、年金までもうすぐ…
でも老後の生活費は?医療費は?住まいの維持は?
今回はそんな「60歳・資産ゼロ」状態をどう乗り越えるかを、冷静かつ前向きに解説していきます。
2. 現実:60歳時点で資産ゼロの人は、どれくらいいる?
総務省の統計や各種調査を見ると、60代でも金融資産非保有(ゼロまたはほぼゼロ)の世帯は約2割以上。
背景には:
- 住宅ローンや子どもの学費で貯金できなかった
- 非正規雇用や退職金が少なかった
- 投資をしてこなかった、そもそも知らなかった
など、さまざまな理由があります。
決して「浪費家だったから」だけではないんです。
3. 老後に必要なお金って、どれくらい?
よく言われるのが「老後2000万円問題」。
これは、年金だけでは平均的な生活費がまかなえないという試算から来ています。
ざっくり試算すると:
- 生活費:月22〜26万円
- 年金:月14〜18万円(夫婦の場合)
- 差額:約5〜7万円/月 → 年間で60〜84万円
これを20年間生きるとすると…
📌 60万 × 20年 = 1200万円以上の不足!
つまり、退職後のための資産はあった方が絶対にいい、というのが現実です。
4. 資産ゼロでも、60代から巻き返すには?
大丈夫。ゼロからでも**「やれること」は確実にあります**。
ここからは、現実的な対策を5つに絞って紹介します。
✅ ① 生活費のスリム化
- 固定費(家賃、保険、通信費など)を見直す
- 見えない浪費をカットする
- 自炊・無駄買いの見直しも大事
✅ ② 働き続ける選択肢を持つ
- 「65歳まで働く」のはもはや当たり前
- パート、シルバー人材センター、業務委託など多様な働き方
- 年金の繰下げで支給額UPも検討価値あり
✅ ③ 小さくても“資産形成”を始める
- 60代でもつみたてNISAや投資信託は可能
- インフレ対策としてインデックス投資や債券ETFを活用
- 少額でも「増やす意識」を持つのが第一歩!
✅ ④ 年金・社会保障を最大限に活用
- 国民年金の追納や加算制度(年金生活者支援給付金など)
- 高額療養費制度や介護保険をしっかり把握
- 無駄な医療保険に入るより「制度」を使いこなす!
✅ ⑤ ライフプランの見直し
- 「何歳まで働くか」「どこに住むか」を再設計
- コンパクトな生活や田舎移住も選択肢
- 固定資産(家や土地)がある人は“資産化”も考える
5. ポイント:20〜50代の人が今から意識すべきこと
60歳を迎える前に、今できることはたくさんあります。
- 毎月少しでも積立を始める(投資信託・NISA)
- 老後資金を“見える化”して逆算する
- 無駄な支出を減らし「貯める体質」に変える
- スキルを磨いて、将来も収入が得られるように
💡 「まだ大丈夫」と思ってるうちに動くこと!
6. まとめ:ゼロからでも、人生は巻き返せる!
「60歳・資産ゼロ」でも、諦める必要はありません。
大事なのは、そこで「現実を受け止めて、行動すること」。
- 働き続ける
- 生活費を見直す
- 小さな投資を始める
- 公的制度を活用する
そして、これを読んでいる20〜50代の人には、
「明日は我が身」と思って今日から一歩動き出してほしいのです。
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